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日本語教師を始めてからのギャップ①留学生のレベル

 

日本語教師を始める前と後でギャップがあったことがいくつかありますが、

今回はその中の1つをお伝えします。

 

 

それは、留学生のレベルです。

 

 

 

 

1.日本語レベルが低い

留学生というと、大学に通っている留学生や、飲食店で働く外国人をイメージすると思います。

 

実は、彼らの日本語レベルはかなり高いのです。

 

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一方、日本語学校に入学してくる学生の中には、

国によってはあいさつ程度しか知らず、ひらがなやカタカナもちゃんと分かっていない学生もいます。

(N5レベルの試験に合格した人しか日本に留学できないはずなのに…)

 

それは、日本への留学がめずらしく、現地の日本語教師のレベルが低いからというのが大きい理由です。

 

 

また、母国で日本語を勉強してきていたとしても、勉強したことがないところが始まると、急にわからなくなって、ついていけなくなるという学生もいます。

 

この学生たちは、

 

・単に自宅学習の習慣がついていないか、

・母国でも勉強というものをしたことがないので、勉強の方法を知らない

・あるいは、母語ばかり話していて、日本語で物事を考える頭になっていないので、先生の話が頭に入ってこない。

 

などの理由が考えられます。

 

 

特に、非漢字圏の学生たちは、中国や韓国の学生に比べて不利です。

 

中国人はもちろん漢字が読めるので、文のだいたいの意味が分かります。

 

韓国人は、韓国語と日本語の文法構造が似ているので、文法が理解しやすいです。

 

留学生と聞くと、中国人、韓国人、欧米人を思い浮かべると思いますが、

実は2020年現在、ベトナム人やネパール人が急増しているのです。

 

 

言語的にも不利で、色々な意味で勉強の基礎ができていないのが、日本語レベルが低い要因となっています。

 

 

 

2.子どもっぽい

 

留学生の年齢層としては、18~22歳程度が最も多いです。

25、6歳の人は一番年上というくらいです。

 

母国で高校を卒業して、そのまま日本に来る人もいるので、子どもっぽい人が多いです。

 

国民性もあるのでしょうが、中学生のようにじゃれあったりする男子もいれば、中二病のように斜に構えた人もいます。

 

この仕事に就く前は、生活指導などはしたくないので、教える相手は大人がいいと思っていたのですが、かなり子どもで驚きました。(笑)

 

小学校のように「せんせー、せんせー」と構ってほしがる学生や、中学生のように憎まれ口を叩いて、「センコウなんて、かったりいなあ」と言わんばかりの学生など(古い?)…。

 

そんなわけで、生徒指導、生活指導が必要になります。

 

授業態度、宿題の提出、時間を守ること、掃除、アルバイトの時間、生活習慣の乱れ等、あらゆるお世話をすることになってしまいました!!