未経験でも専任になれる?~非常勤・常勤・専任の違い~
「日本語教師になりたい人は、まずキャリアプランを考えなければならない」という話は、こちらでしました。
では、具体的に最初のステップとして、どんな働き方があるのでしょうか。
私の周りでは、国内で非常勤講師から始める人や、先に海外で働いて経験を積むという人が多い印象です。
しかし最近、日本語教師の需要が増えているため、未経験でも専任として雇うケースも増えてきています。
私自身、そのパターンでした。
※ただし現在は、新型コロナウイルスの影響で留学生が入国できないため、需要は減っています。
今回は、国内の日本語学校で働きたい場合、未経験でも専任になれるのか?というテーマでお話したいと思います。
まずは、「非常勤」「常勤」「専任」の違いについてです。
※給料については、とある求人サイトを見て、現時点での東京都の平均を書いています。
目次
1.非常勤とは
非常勤は、アルバイトまたはパートの労働形態です。
主婦の方や、第2の人生を始められた方も多くいらっしゃいます。
未経験者は、1コマ(45分~50分)1600~2000円程度です。
まれに担任を持つこともありますが、基本的には授業だけするので、授業をした分だけ給料がもらえます。
ただし、授業のない、長期休暇の期間は給料が出ません。
大学院で日本語に関する研究をして修士以上の学位を持っていれば、大学で教えることができ、コマ給がかなり高くなります。
2.常勤とは
常勤は、たいてい契約社員のことを指します。
ほとんど専任と同じように仕事をするようですが、中には「常勤」という労働形態が存在しない学校や、短時間勤務をする社員を「常勤」と呼ぶ学校もあるようです。
3.専任とは
専任とは、正社員のことです。
担任はもちろん、カリキュラム作成、テスト作成、進学指導、クラス担任、イベント開催、生徒指導、試験の申込、ビザ申請・更新、寮の管理まで何でもやります。
学校によって給料は20~30万など幅がありますが、求人募集では「当校規定に基づく」と非公開にしている学校もけっこうあります。
ただし、常勤や専任になる場合、注意することがあります。
学校によって業務内容や、賞与、休暇などの待遇が異なりますので、面接の際にしっかりと確認をしたほうがいいです。
また、上司や経営陣の体制が変わると、仕事内容も変わるので、できるだけ早く学校全体を知っておくことが大切です。
4.未経験でも専任になる方法は?
同じ養成講座出身で、未経験で専任になった人が何人かいますが、
未経験でも専任になれるのは、どちらかといえば若い人(20~30代くらい?)という傾向があるようです。
他にも求人サイトを見て、新規校や拡大中の学校、「未経験の方も歓迎!」などの文言がある場合などは狙い目です。
これまでの経験が生かせるというアピールをし、熱意を見せると良いでしょう。
5.おすすめの日本語教師の求人サイト
最も見やすいサイトで、勤務地から検索できます。
求人も多く、更新頻度が高いです。
国内の求人も海外の求人も掲載されています。
まず勤務地から見るのがおすすめです。
スマホよりも、パソコンのほうが見やすいです。
国内の求人が多めです。
日本語教師の集い https://www.e-tsudoi.com/db_job/job/job_bbs_list.php
海外の求人掲載が多めのサイトです。
一覧ページには国名しか載っていない場合がありますので、詳細からチェックしましょう。
大学からの求人募集がほとんどですので、日本語教育に関する修士を持っている方はぜひチェックしてみてください。